新潟大学 大学教育再生加速プログラム

学生に聞いてみた!~長期学外学修1年後の今~
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このページは、長期学外学修を履修した6人が、
履修から1年経ったタイミングでそれぞれの思いを話しあった内容をまとめたものです。

履修の前と後で変化したことは何なのでしょうか。
長期学外学修に参加することにメリットはあるのでしょうか。

長期学外学修を履修して約1年。
学生たちが今、思うこととは……。

プロフィール
学生座談会出席者のプロフィール一覧です。(2018年9月現在)
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目次
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1.高校生の時、大学の授業にどんなイメージがありましたか?

水谷

私は理学部の数学プログラムに進むので、ふつうに数学の授業をやると思っていました。先生がひたすら数式を書いて、それを学生が板書してるイメージ。ずっと座っていて聞くだけ、みたいな。

佐藤

私も同じようなイメージでした。大学特有の段々になった広い講義室で授業受けて…っていう。
- 授業に期待していましたか?

佐藤

あんまり。でも好きなことは好きなだけ勉強できるっていう期待はありました。

河村

それは俺も思ってました。「大学に行ったら、苦手な数学とかやらなくていいし、自分の好きな人文系の授業を取ればいいや」みたいな。

髙橋

私はゼミで教授とディスカッションする、みたいなイメージが強かったです。あとは講義よりは、自分で学びたいことを見つけて勉強して、その知識をみんなと共有する感じ。

新井

僕の場合は、理系だったので、もちろん座って講義を受けるのもあるけど、もっと自発的にいろいろ作ってみたりするのかなって。ジブリとかで、飛行機をみんなで作るシーンあるじゃないですか。
- 実際に大学で過ごしてみてどうですか?

水谷

いろんなことをやってみたら、自分が思っていた以上にたくさんの人と出会い、たくさんのことを経験できていて、想像以上に充実した大学生活が送れてるなって思います。

河村

俺は特に目的意識があって大学に入った訳ではなくて。普通に周りも大学に行くし、親も行ってるし、まあ行くよなって感じでした。だから大学にあんまりイメージもなかった。でも実際に入ってみて、人と関わってて楽しいっていうのが一番大きいので、期待以上かな。みんな、ただ何となく過ごしてるのかなと思ってたら、意外とやる気がある人もいるんだなって驚きました。

髙橋

私は、大学に入ったら自然と周りの人と交流できると思ってたんですけど、意外と自分で動かないと交流できないんだなって。

新井

僕も似てますね。そもそも高校の時に、大学生の先輩の話を聞く機会がほとんどなくて。大学に入って、自分から何もしなくても、いろいろ大学がやってくれるのかなと思ったらそうでもなくて、自分から何かに参加してみないと得られない経験が多いんだなって、すごく思いました。

木津

私も、大学にいるだけじゃなくて、自分から情報を取っていく姿勢も大事だなって思いました。
2.長期学外学修科目を履修したきっかけは?

木津

【「1・2年生対象 長期・企業実践型プログラムI・II」を履修】
大学に入ってから、自分のなりたいもの、やりたいことが見つかりませんでした。これは、今まで触れられる世界になりたいものがなくて、知らないところになりたいものがあるのではないかと思い、履修しました。
- 3年生は2年生での履修でしたが、それまで1年間の大学生活はどうでしたか?

木津

1年間過ごして、暇だなって思っちゃう自分がいて、もっとできることがあると思ったのもこの科目を選ぶきっかけになったと思います。

新井

【「1・2年生対象 長期・企業実践型プログラムI・II」を履修】
パンフレットを見て、面白そうだからやってみようかなと。きっかけは完全に好奇心です。学部の授業は仲のいい人たちだけでやっていたので、初めましての人とグループワークやディスカッションの経験がしたいと思いました。あとは日程や受入企業、内容などが魅力的でした。

水谷

【「学校フィールドワークB」を履修】
理学部は教育学部よりもだいぶ遅い4年生で教育実習に行きますが、もっと早くから学校現場を知りたいと思っていました。また教員採用試験の倍率が高いので、純粋に周りの教師を目指す学生と差をつけたいという気持ちが強かったかもしれないです。
- 「フィールドスタディーズ(学外学修)」を履修した創生学部の方は、どんな期待や不安がありましたか?

河村

高校の先生に、「創生学部には学外学修があるよ。活発だし、性格にも合ってるんじゃない?」と言われて創生学部を選びました。外に出て、いろんな人と関われることへの期待感は大きかったですね。履修中は忙しかったんですけど、そのほうが充実していて、忙しさを楽しめました。

佐藤

私は学外学修先が将来就きたい職業のイメージに近い企業ばかりだったので、どこに行っても楽しくやれるなってワクワクしていたし、実際に頑張れました。
3.実際に学外学修に行って感じたことは?

河村

自分の行った企業では、テーマは与えられていましたが、学生で自由にやっていいよという形でした。学外学修では自分のできることが増えると思っていましたが、逆に、分からないこと・できないことが分かるようになったことが、一番の収穫だったと思います。
- 例えばどんなことですか?

河村

元々自分はおしゃべりだったので、意見をまとめたりすることに苦手意識はないと思っていました。でも、いざチームで活動すると、お互い自分の意見は通したいってところが全員にあり、1つの新しいものを作ることが難しくて。できないことが分かったことが逆に楽しかったし、新しい自分を発見できたと思います。

髙橋

私もそう思いました。グループ学習でうまくまとめられる人がいれば良かったのですが、5人それぞれのやりたい方向性が違い、まとめようと思ってもまとまらないのが大変でした。

新井

それは自分もありましたね。学生同士で、わりとケンカに近い状態になりました。企業の社員さんには、自分と仲良くない人とでもちゃんと仕事をしなきゃいけないねと言っていただきました。
- 高校までのグループ活動とは違いましたか?

佐藤

出さなきゃいけない成果も出す相手も違いますし、発表するのが企業の社長さんの前であったりして、すごく大変でした。

新井

他のメンバー(他大学の学生)が初対面だったので、どういう人かそもそもよく分からないまま始まり、メンバーとの兼ね合いが大変でした。

水谷

私はみんなと違って学校が現場でしたが、授業中ずっと立っていることや、毎日のお弁当作り、朝早い登校などがとにかく大変でした。また教科を教えるだけでなく、生徒から相談を受けたときの対応、緊急事態のときの臨機応変な行動など、難しいことがたくさんありました。自分が知らない部分、無力な部分、これから気にかけなきゃいけないことが何かを学ぶことができて、この体験をしていない学生に比べて一歩先に進めたという自信は強くあります。

木津

企業での実習中は、自分なんて駄目だと落ち込んでいました。でも、自分のできないことが分かると、次にどうすればいいかを考えられると思います。それが自分の自信にもつながることが分かったので、今は落ち込んだこともいい経験になりました。
4.履修から1年たってみて思うことは?
- 自分が目指すものや、やりたいことは変わりましたか?

水谷

私は、大学に入る前から持っていた「先生になる」という目標は変わりません。そのために何をしたらいいかが明確になってきたのが、授業を受けての変化かなって思います。

木津

私が大学に入った時の目標は、目標を見つけることでした。学外学修から1年経ってやっと目標が決まったところです。なんとなくで経済学部を選んだんですけど、今やっとやりたいことと絡んできたので、やってきたことは無駄じゃないんだなって思います。

河村

自分はそもそも高校生の時に、人文系に行こうと思っていましたが、心理学の授業をとって勉強してみたら、ちょっと違うなっていうことがありました。その後に学外学修で阿賀町に行った時に、中山間地域の農業の現状を聞く機会があって。大学に入って一番大きな転機が、学外学修で農業に携わる人の話に触れることができたところだと感じています。創生学部では1年生の最後に履修する専門領域を選択するのですが、それで最終的に農学のプログラムを選択しました。
- 高校生の頃に考えていた分野を、今学んでるわけじゃないんですね。

河村

全然違います。高校生の時には農業とか考えたこともなかったので。自分は社会科目が好きだったので、それなら人文…っていう狭い視野になってたんですけど、新しい情報を得たことで、視野が開けていった点がすごく大きかったなと思います。それが自分の中で一番変わったことですね。

新井

僕も長期学外学修で企業に行く前は、知らな過ぎたんですよね。例えば会社の仕事って開発、人事、総務とか、自分が知らない仕事がたくさんあることに気づけたのが一番大きな発見です。それを知って、大学での専攻分野を先に絞り過ぎちゃうと良くないなって気づいたんですよ。だから、もっと広い視野でいろいろ見てから、最後に決めるのがいいのかなって。これから研究室を決める時は、先輩の話を聞いたり、実際に研究室に行ったりしてから決めようと思っています。

髙橋

私は学外学修を通して、社会で働いてる大人を見て、4年間終わった後に私がその世界に行って、何に役立てるんだろうって今思います。学外学修を受けたことで、長いと感じてた4年間が短いと感じるようになって。時間の大切さとか、私が大学で学ぶ意味みたいなのを考えるようになりました。
- これから何を学んでいきたいですか?

髙橋

私は建築志望で、「フィールドスタディーズ(学外学修)」でも運良く建築系の企業に行かせてもらったのですが、私がやれるのは多分建築じゃないんだって思いました。うまく言えないんですけど、私は建物を建てることじゃなくて、街全体の空気とかそういうものに関心があったのかなと。経済と都市開発を結びつけて何かやれないかなって思ったので、2年からは経済学のパッケージを選択しました。

佐藤

私はそもそも高校の時からずっと、小売業に行きたかったんです。「フィールドスタディーズ(学外学修)」でも商品の企画を考える経験をして、やっぱり小売業に行きたいなって思えたのはすごく自分の自信になりました。それで自分からアクションしてみたら、先生からも「こういう企画があるからちょっとやってみない?」ってチャンスを頂けたりして。なので、専門も経営学に決めたんですけど、心理学にも興味があるので、うまくかみ合わせて自分がやりたいことに向かって勉強できてる感じですね。
5.高校生に向けてのメッセージ

佐藤

広い視野を持ってほしいです。数学が苦手だから文系とか、そういう決断をするんじゃなく、いろんなことを興味持ったら取りあえず調べてみたり、話を聞いたりしてほしいです。

河村

受験のためにある科目を切り捨てたりして可能性を狭めるのは、短期的に見たら賢いやり方かもしれませんが、長期的に見たときに損をすると思います。高校生の限られた情報しか持ってないときに決めつけちゃうのは、すごくもったいないです。

新井

受験勉強を頑張ってもらって、頑張った結果のプロセスが、大学に入ったときも活かせると思います。やっぱり受験勉強を自分で納得できるぐらいやりきったことが、大学生活の始まりに繋がっています。

佐藤

とりあえず、がむしゃらに頑張ってみるのもありかなって思います。

木津

高校の時は大学受験しか考えていないことが多いですが、もっと将来のことについて考えてほしいです。例えば企業について調べてみるのはどうでしょうか。そうすると、大学に入ってからこれでいいのかと迷い始めたり、受験勉強で心が折れてしまったりっていうことが少なくなると思います。

水谷

この偏差値で文系だったらこの学部行ける…という進路の決め方をしないでほしいです。先生や親に言われたとおりに進路を選ぶのではなく、自分の意思を曲げず、目標に向かって頑張ってほしいです。

髙橋

今、高校生がどこの大学の何学部に入って、こんな勉強したいっていう思いが芽生えたら、当たり前に思えるかもしれないけど、それはすごく運のいいことだと思います。自分が学んだ成果だと思うし、これを学びたいっていう気持ちを大切に勉強していってほしいです。
最後に
 高校生のうちは、進路で揺らぐことがあると思います。そんな人たちには、どんなことに興味を持って考えが変わり始めたのか、そんなことを1つずつ整理してほしいです。どんなきっかけでこういう風に考えるようになった…などと。また、時間があるなら、何か体験をして欲しいです。興味のあるものを見つけやすくなると思います。そうして自分を探せるということは強みになると思います。
 大学生になったら、他の人を信頼し過ぎず、自分から動くべきだと思います。大学生活は何となく過ごすには長いです。言われたことをただこなすだけの4年間はもったいないです。自分から何かをしようとすることが、社会に出ても役立つはずです。自ら行動するといってもいろいろな手段があります。学外学修がきっかけの1つになってくれると嬉しいです。だから、長期学外学修科目をもっといろんな人に知ってもらいたいです。そして、多くの人に履修してもらいたいです。
 私たちが履修してから1年たった今も積極的に学ぶことができているのは、この科目があったからだと思います。
文・編集:学外学修学生広報チーム
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